万が一、客死したときに備える。
客死したJ。
亡くなる前日サントリーニ島での画像だそうだ・・・
まだ、おわっていないあれこれ。
困ったのはその彼の身の後始末のみならず
住居や仕事(これはなんとかなったようだ、いろいろあったが)
ガジェット類についてだった。
Jの英国在の家族から矢継ぎ早に尋ねられたとのこと
「銀行口座はどこで、IDとパスワードを知っているか」
んなもん知るかよ
「使っていたメインのクレジットカードとその情報」
んなもん知るかよ、知っててたまるか。
「そのほかいろいろあれこれあれこれ」
知っていても言うかよ、あほか。
「財産狙いの実家と兄弟には決して連絡しないでほしい」
と言い残していたらしいのだが
嗅ぎつけた家族の行動の驚くほど早いことよ。
そこでわしも考えた。
すべての銀行口座、クレジットカード、
それらのログインID、パスワード類を
「アナログで記録したもの」を作成した。
従前使っていたものをおおはばにアップデートしたのだ。
お子らはあたしほどPCに聡くない、
だからだれでも目にすればできるように
「紙に文字で書かれてあるもの」
にしたのだ。
おなじものは普段使っているメモリに遺してある。
←これをこれでスマホに接続可能→
USBメモリに入っている画像も動画もテキストも
使っているのはこのノート。
各ページには指定のスペースがあるんだけど
あたしの都合に合わせて記入している。
それが許される緩い縛りのノートなので
あたしが命終したあと、なにをすべきか
フローチャートにしてしたためた。
それはあたしの父があたしに遺してくれたことでもあり
それに素直に従って、面倒な感情に惑わされることなく
粛々と届け出等を済ませた経験がある。お子らにもそうしてもらいたい。
まだまだ大丈夫とは思いたいが
先日はあたしより10歳も若手の同業者が
連絡がつかないと室内に入った家族によって発見されたことがあった。
ケースバイケースだけど・・・
「スマホはロックしてはいけない」
まあなんというか、なにをヒエラルキーの上位におくか、なんだが。
パスコードだのパスワードだの指紋認証だの、
本人しか突破できなくしてあるとあとあとたいへんな労力を要する。
なぜなら死後あらゆる情報をそこから得る必要があるからだ。
もちろん程度問題はあろうが、
これが世にいう
非常に面倒で遺族が悩むという
「デジタル遺品整理」
というやつだ。
持病のあるなし、年齢は関係なく
「万が一」はやってくる。
IDとパスワードに関しては
や
こういう便利なサイトがある。
仕事やプライベートで国内外を移動することの多いあたしには
今回の件が自分の生き方を大いに再考させてくれる出来事になった。