島根・黄泉比良坂でのできごと
7月に松江在住の友だちを訪ねて
出雲旅に出た。
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この旅では、
日本100名城スタンプを松江城と月山富田城でいただいていた。
ほかに、足立美術館やあちらこちらに多くある寺社仏閣を訪ね歩いていた。
そのなかで一か所、同行の友だちたちと何度も
「ぜったいにまたあそこへ行きたい」
と話している場所がある。
それが
「黄泉比良坂(よもつひらさか)」
『古事記』ゆかりの地マップより
http://www.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/yukaritimap/pdf/9.pdf
松江在住の友だちもまだ行ったことがないと言い、
旅人のあたしたちは当然初めてでしかも予備知識はほとんどなし。
ここを知ったのも出雲大社についてネット検索しているうちに
ふと見知ったという熱度の低さ。
それでも、
なんだかミステリアスで不思議ちゃん山盛りな情報に
背中をぞくぞくさせながら近づいたというわけ。
そこを訪ねる前に、揖夜(いや)神社を訪ねていた。
手水舎の龍。
龍好きのあたしにはこの龍のかわいらしさにすでにKOされて
揖夜神社への親近感がむくむくとわく。
神社の境内は、出雲大社に比べてはナニだけど
コンパクトにまとまっていて、静かに苔むした大地が落ち着いていた。
ぐるりとまわったあと、御朱印をいただくとこんなプレゼントが。
宮司さんお手製のバッタさん。
自宅の観葉植物の根元に置いておくと縁起が良くなるというので
いまでも素直においてある。
人当たりのいい柔和な宮司さんだった。
「黄泉平坂は知ってますか?」
はい、このあと訪ねる予定です、と返すと
「手紙を書いてポストに入れておくといちねんに一度、こちらで
神様にお祀りします」的なお話があったので
もちろん書く気満々なわけですが、つんのめるように
黄泉比良坂を目指して移動。神社からは5分程度。
車が4,5台ほど停められそうな駐車場の横にこの表示があり、
そのうしろにみえるゆるやかな坂を上っていくと
この表示の先にはまだ進まず、
自然に左に折れると石の間に注連縄がかかっていて
くぐり抜けると
そこだけ ぽっ と開かれた空間が現れ
そのつきあたりにあるポスト。宮司さんがおっしゃっていたのはここ。
そこで三々五々手紙を書き
ポストに投函して、それぞれがそれぞれの思いのたけを涙声でつぶやき
この不思議な気持ちよさを感じる空間をあとにして賽の河原方向へ向かおうとすると
左手にため池?沼?があり
なにげなく視線を向けるとそこに現れたのが見事な大きさ、見事な模様の錦鯉が
ふっと何頭か泳いできた。
足音が聞こえたから餌をもらえると思ったのか(←超現実的思考)
それともみんなのこころにあった亡き家族たちの変化した姿なのか(←スピ的思考)
そこでしばらく自らの心を向き合い(たぶん)
賽の河原へ向かったわけですが。
ここから先はちょいと書けません。
超常現象なんてのはマユツバだったり錯覚だったり、
そうそう起こるはずがないと思っているので
(出雲大社でさんざんな目に遭ったくせに)
このときここで起こったことを上手に表現するのは難しすぎ
いまだ友達たちと
「あれはいったいなんだったの???」
再三話しているほど。
なので、読んでくださっているみなさんが勝手に妄想してください(←コラ)
東京へ戻ってきてからまっさきにしたことは
手紙用の一筆箋とボールペンを送ること。
あたしたちがとても助かったように、
あとからそこを訪ねる方が心おきなく手紙を書けるように。
ちょっと読んでみたい、けど、ちょっとなんだか
いちどはちゃんと読んでおいたほうがいいと思った。