せとうち美術館ネットワークを歩く・4
せとうち美術館ネットワーク も訪ね歩く旅。
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今回の四国訪問のメインイベントのひとつは
「金刀比羅宮の参拝」だった。
ふつかめは朝いちからレンタカーを予約してあったので
(これもJALさんのサイトで乗り捨て2日間を格安で追加)
食事もとらずにコンビニで電子クーポンを使うために必死にアイテムを探し(笑)
この日の目的地である金刀比羅宮へ高速に乗った。
なかなかよいお天気、
画像は同行者がたくさん撮ってくれていたんだけど
今気がついた、もらうの忘れてる(笑)
途中、府中湖PAでしか買えない(らしい)どら焼きを買う。
このときさっさと食べておけばよかった、あとあと後悔することになるのは後述。
栗がまるごと入っているという話だったが
「え?どこ?」とは同行者の弁(笑)
徳島を8時過ぎに出発し徳島ICから善通寺ICを経由して無事に
この日のお宿「琴参閣」さんに到着したのは10時ころ。
遠くから近づいていくと、建物の横に大きく「琴参閣」と書いてあるので
自信をもって迷わずたどり着く。
実はここから金刀比羅宮の大門までの
「こんぴら参拝登山シャトル」を10時30分に予約してあった
(これもJALのサイトでひとり700円→100円)
のでかなり急ぎめに走ってきたため、無事オンタイム。
チェックインしてシャトルバスをホワイエで待っていると
黒服さんが
「お迎えが来ています」
でもバスが見当たらないのできょろきょろしていると
黒塗りのタクシーの運転手さんが恭しくドアを開けてくれている。
滅多に乗ることのない大きいサイズの黒塗りタクシーですよ。
しかも琴平町を少し回って観光案内もしてくれるサービス付き、
はなから金刀比羅宮には参拝する気ゼロのあたしが
とうとう参拝するに至ったのはこのときの車内でドライバーさんが
「大門(おおもん)から金刀比羅宮までは、参道の下からのぼるよりずっと楽ですよ。2倍楽だということです。」
というセリフに騙された、その気にさせられたからだった。
大門までは許可された車しか入れないそうだし、
そこもけっこうな急こう配なので
足に自信のない方にはぜひ「こんぴら参拝登山シャトル」を強くお勧めしたい。
タクシーを降り、急こう配の階段を登って大門に到着し、
引きずられるように金刀比羅宮を目指して登り始めたあたし。
朝ごはんを食べてない、
(せめて府中湖PAのどら焼きを食べておけばと後悔)
ペットボトルの水は車内で飲みつくした、
金刀比羅宮に登る準備はゼロという三重苦の重量級が
大門からジグザグに文字通り汗だくで石段を登っていくその姿、想像したくないですね、そのとおり、してはいけません。
同行者はしっかりCW-Xというあのレギンス(公式サイトではタイツと表記)を履いてきていました。
裏切者め(笑)
こういうモノ。宮島の弥山に登ったときに使った。
自然に「動く姿勢」ができて
足が「どんどん前に出る」不思議でうれしいレギンス。
ひとこと言ってくれたら持ってきていたのに、と思いつつ
コロナ後の体力の落ちたカラダには必須だわと改めて実感した。
金刀比羅宮へのアクセスは多くの方が書いているように
「まるで修行」
そのもの。
大門でうろうろして参道のどこかで飲み食いしているつもりだったので
一切スタンバイしてきていないのによくのぼったよあたし偉い。
途中の一切合切は割愛させていただき、金刀比羅宮に到達したの図。
しばし休憩取りつつ、
お詣りはソーシャルディスタンスをきっちり守り
多くの方がきちんと参拝されていらっしゃいました。
本殿右側から琴平町~瀬戸内海を望む
左画像のまんなかあたりの小高いあたりは讃岐富士、
目を凝らすと、瀬戸大橋と瀬戸内海。予報では雨だったのが快晴で、それだけでしあわせな気分。
右画像の「展望図」が手すりの手前にあるので景色のスポットがよくわかる。
ふだん見慣れない景色に感嘆しつつ、
「あそこはなに?」なQにAがあるヨロコビ。
金刀比羅宮ではお詣りのあと、あまりにもかわいいので
御朱印帳を手に入れた。
もちろん持参はしていたんだけど
カラリングもイラストもかわいいし、
薄い生地の巾着に入っていて持ち運びにも楽←ここだいじ
このイラストはそこかしこでみられるもの。
味わい深い(あたし的好きの意)
ゆっくり下山しながら
途中にある
三館に立ち寄る。
もちろん、せとうち美術館ネットワークのスタンプもいただく。
(受付の方が間違ってふたつスタンプを押してくれたのはレア体験)
(翌日の直島のも写っているのはご愛敬)
それにしてもだった。
ほぼ期待していなかった(失礼)表書院では丸山応挙の描く襖絵の虎や美しい筆書きに出会い
宝物館では重文の「十一面観音立像」や
桃山文化中心の狩野探幽らの「三十六歌仙」をじっくり見せて頂いた。
※このポスターは撮影許可を頂いた。
金比羅さんに登ったこともだけど、
十一面観音立像や三十六歌仙をじっくり堪能できたのは
僥倖だった。
それだけでも修行した登った甲斐があるというもの。
書いている今もあのときのあの感動が胸の底から湧き上がってくる。
下山といっていいのか、無事に参道を降りきって
ようやく空腹を満たすために入ったのはうどん屋さん。
ケダモノのようにいただきました
色気のない画像でお目汚し失礼
冷たい麦茶もいただき、ようやくこの世に舞い戻った気分になれた一杯のうどん。
ここは投宿先の琴参閣のホテルマンさんが勧めてくれたお店で、
たしかにとてもおいしかった。
食後はよろよろホテルへ戻るのでありました・・・
だけどとても強く感じたのは
「日本各地からお詣りに来てくれる方々をおもてなししよう」
という琴平町の方々のホスピタリティ溢れた精神。
そして、文字通り修行のようなこんぴらさん参りを
少しでも楽しんでもらおうというお山全体の雰囲気の温かさ。
また登りたいかと聞かれたら、いまは即答できないが
あの温かさに触れたくなったときには
また足を運ぶかもしれない。
いや、運びそうな気がする。