ひとり旅愛好家、旅をする

旅をメインに美しいモノコトヒト、そして美しい言葉を美しく

年末進行につき旅はおあずけ

なんだこれ、なんでこんなに忙(せわ)しいのかとおもえば

年末である。

紛うかたなく、年末である。

先生も走る年末である。

あと数日で終わる年末である。

 

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※画像はイメージです

 

気がつくと、作業机の上には指示書だのプロットだのが散乱しているが

あたしはヨドバシの福袋が楽しみで待っていたのでそれらをすっ飛ばし、

あさイチ届いてきたバカでかいそれをほくほく開封したんだけど

Twitterで見ていた他のお方のと内容がほぼ同一だったので

やっぱりか、と肩を落としたのだった。

すでに我が家にあるもの、すでにヘビロテしていて、

ないと困るものがブランドこそ違えども数点、

一致していたからである。

スペックは当然我が家で使っているものに軍配が上がるのだが

たかだか2万円の福袋に過剰な期待を寄せてはいけなかったのだ。

それでも、知人に「いらんかね」と声をかけると

二つ返事で

「もらう」

と言ってきたのでよしとする。これで少しはスペースが空く。

 

ひとつは

電気圧力鍋

だった。

もうひとつは

「ホットプレート」

どちらもすでに我が家ではスタイリッシュなそれらを日々使っていて

ホットプレートに至っては、常に卓上に置いてあるほど。

正しい使い方ではないのだろうが、コーヒーの入ったマグカップをその上に乗せておくと、保温してくれるので便利だし

アルミホイルで小さめの器を作ってホットプレートに置き、その中にとろけるチーズを入れて、ポテチだのソーセージだのをディップしてつまみにするとなかなか美味なので重宝しているのである。

しかもかわいい赤いBRUNO、女心をくすぐってくれる。

 

ああそうだ、ハンディクリーナーも入っていた。

シャークとかいうブランドのもの。

どこかで聞いたことはあるけどそれがクリーナーのブランドであることは初めて知った、程度だったが

数年経ったダイソンのそれよりも格段に音が静かで軽いので

(つまりちゃちという意味だが、掃除はたいそうなものだと使わないのでちょうどいいのかもしれない)

「これはまあ使ってやってもよい」と

同居の身内はなにやら上から目線である。

ほかにも数点入っていたが細かいものは「断捨離する」ということだった。潔しというのか太っ腹というのか豪儀というのかよくわからない。

今年は、昨年のヨドバシの福袋に比べるとずいぶんランクが下がったような気がするし、Twitterで見ても

「在庫一掃処分か」という声が散見されたので

総じてコロナ禍における福袋は危険極まりないという結論を導いた。

致し方あるまい。

どこも

「生きることに精一杯」だし「生き残りをかけて商っている」のだから、そんなときに宝くじよりは確実な夢を見るつもりの福袋に

期待以上の夢が詰まっているはずもない。

「来年は買うのやめようね・・・」と、こたつでみかんをほおばるあたし。

 

午後からは仕事に戻り、いつもの作業に入ったら友達から電話が。

「年末年始に予定していた旅行のメンツがひとり急病で行けなくなってキャンセルもできないからどうか」

という誘いだった。

別のチームからも年末年始の旅の誘いがあったのをずいぶんまえに断っていたこともあるし

チキンなあたしは変異種のコロナに感染するのもイヤだし

ヤブ医者をやってる高校時代の友達が医療崩壊が近い近いと

モンクを言っているのをさんざん聞かされているのとで

心惹かれるものがないわけではないが、残念だが、旅のお誘いは辞退した。

きっと3人で仲良く旅してくれることだろう。

 

「行かなくていいの?12日まで休みなんでしょ?」

本当はコロナ感染が怖くて行かせたくないくせに

探るようなことを言うヤツには

「旅から帰ったら外玄関で身ぐるみ剝がされて死ぬ目に遭うしな」

横を向いたまま答える。

先日の金沢から戻ったときの対応への恨みつらみは未だ根深いのである。

 

今年は読みたかった本を数冊手に入れてあるので、

それをじっくり読むのが楽しみで今を過ごしているようなもので、

熱いお茶と本さえあればいい、

あとはときどき、カズチー(今年はげしくマイブーム)をつまむ。

 

 カズチーに嵌ったせいで、今年はあちこちで数の子を買い込んだし

年末の食材としてあちこちでオーダーしてあった。

そのおかげで我が家の冷凍庫は半分近くが数の子に占有されるという

前代未聞の事態に見舞われていて

同居の家族にちくちく嫌味を言われるが右から左へ聞き流している。

あと何年数の子をおもうぞんぶん食べられるというのか。

 

「自分が行きたい場所へ自分のアシで元気に行けるあいだに旅をするのだ」

とまるで高齢者のように自分自身に言い聞かせながらも

ことしも年末進行に飲み込まれている。

 

 

福袋の数点のうちの一点がこれだった。

ブリタはパリのアパルトマンで重宝していたし

年中水を持ち歩いているので今後はこれを使ってみたい。

本体はペットボトル並みに軽いし、柔らかいので

突端部分を引き出して口をつけずに水を流し込むことができるらしい。

ずぼらなあたしにはぴったりで今後は相棒になってくれそうな気配。

旅に持って行くかどうかは微妙だけどね。

(必ずもっていくヒトを知っている)

 

 

 

 

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