旅立って行ったご近所さん
にちようび。
QAL参戦でほぼ1週間を休ませてもらったので
その穴埋め作業が続いている。
個人事業主扱いなので休日はほとんど無いに等しい。
それは自ら選択したことなのでまったく問題はないんだけど
さすがに帰宅してマンションの入り口を一歩入ると
安心感と安堵感でがっくり肩が落ちる。
さっき、オートロックを抜けたホワイエで
大きなポリ袋をいくつも抱えた方々とすれ違った。
中は衣類のようだった。
郵便受けを確認していたらゴミ置き場にそれらを置いてきた方が
「長らくお世話になりました」
と頭を下げられた。
「1902号室の○▲です、先週亡くなりまして
いま部屋の整理に来ています」
ご子息とお孫さんのようだ。
このマンションは高齢者が多く、
しかもその高齢者のみなさんが15階のフロアにある
高齢者のための部屋?に頻繁に集っておいでになるため
あたしみたいな若造(図々しいが彼らにしてみたら)は
実に温かく見守ってもらっていて、
下町のお約束どおり、
「上手な要らぬお節介」が存在しているのである。
年々、
「あら、新しい方?わからないことがあったら
なんでもお訊ねになってね」
と顔見知りの方に声を掛けられることが悲しいけれど多くなり
(かれこれ20年近く暮らしてますけど?)「はい、よろしくお願いします」
答えることもある。
そんなこんなで旅立たれた方の御子息がご挨拶くださったというわけだ。
齢40で客死したJも、
寿命を全うされた方々も
最期の旅をする。
スピっぽいことはよくわからないが、
母校の病院に勤務されていた医師の著書によれば
肉体を離れてもなお魂は美しく輝きを保っているそうだ。
旅立たれたすべての方に敬意をこめて
お見送りさせていただこう。
そして自らも輝く魂となるその日まで
旅を続けよう