まほろば古墳旅 2/2
violetmacaronrose.hatenablog.com
いよいよ、今回、飛鳥地方を訪れたいと思うに至った石舞台古墳へむかう。
古墳時代後期の古墳としてはカタチがそのまま残る
徹底的に悪政を敷いて人々に嫌われていたために
死後、墓を暴かれて石舞台と呼ばれるようになったとの由。
イギリスのストーンヘンジは縦方向、石舞台を始めとする日本の古墳は横方向が多い。
どちらも見るものを圧倒する点ではおなじなのでここでもまた古代の人々の知恵と作業に敬意を表したい。
巨大な両袖式の横穴式石室。
外の光をやわらかく遮りながら、玄室内部は穏やかな風がそよいでいた。
左の画像は、下のGoogleマップの画像のあたりから撮影したもの。
こうしてみると、現地に行かなくてもGoogleMapで雰囲気はつかめちゃうんだってことに驚きながらもうれしい。
濃いピンクの山桜が満開なので、花とピンク好きにはテンションが上がる。
石舞台古墳には観光客がいなかったわけではなく、
平日だったせいかたいへん少なくて、ヒトサマを避けて撮影したわけでもない。
こんなにきもちのいい場所に葬られるご本人はさぞかし気分がいいだろうと思う。
中学以来の訪問だったが、玄室がこんなに広く大きくきもちがいいとはおもわなかった。
少なくともある程度の興味と知識がないと記憶に残るものは儚すぎるものなのだな。
花が咲きうぐいすが鳴き澄んで軽い空気を胸いっぱいに吸い込んで
古代のヒトビトに思いを馳せる。
そこからさらに高松塚古墳を目指す。
ここの「高松塚古墳絵画館」という場所が超絶わかりにくく、
国営飛鳥歴史公園 を目指していくのがいい。
ここの駐車場に車を停めて、高松塚絵画館まで20分少々歩いていくのがいちばんの早道だけど
「私道に私的駐車場を作っている方もいます」(高松塚絵画館の受付さん)
とのことだったので炎天下を歩くのが厳しい場合はその駐車場を利用するのも手。
ここかな
再現された絵画なのと全体像の把握がやや難解なのとで
満足度はあんまり高くなかったのが残念。
そこからキトラ古墳へ移動。
こちらは新しい展示方式と建物だし、知りたいことがきちんとわかるように
展示されているのとで満足度が高かった。
研究が進むと、これからもっと充実していきそうな予感。
道を渡った場所にあるキトラ古墳そのものがこちら。
実際に古墳そのものが目の前にあると、規模の大小はともかく、
遠い過去の歴史に自分が入り込んでいるような気分になれる。
どんな気持ちでここを作ったんだろうとか
何を目指した(なにを望んだ)のだろうとか考える。
キトラ古墳をあとに、100名城のスタンプをもらいに行ったのが
高取町の「夢創館」
小ぢんまりしたお店の中は高取城や高取町の情報で溢れながらも
近隣の方がアイスを買い求めに来るなど、
地域に根差したお店は好ましかった。
お次は橿原神宮。
お詣りと御朱印を目的として向かう。
この長い参道をご本殿へ向かった。
ゴージャスな御朱印帳はさすが金沢もの。