ひとり旅愛好家、旅をする

旅をメインに美しいモノコトヒト、そして美しい言葉を美しく

アンダルシア2019年5月その8

(時間が経つとともにリアルな情感や景色が薄れがち。

前回の更新からも間が開いてかなりとんまだけど

あのときの感動を見失わないうちに書いてみたい)

 

2019年ゴールデンウィークに訪ねたアンダルシア。

 

アルハンブラ宮殿のナイトビジットからホテルへ戻り、

オトナな我々は三々五々、バスタブにつかったり

買い込んだお土産や自宅用の食材をパッキングしたり

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別働隊おススメアイテムを素直に

左から 

オリーブオイル(ガラスボトルじゃないので特別なパッキング不要)

ムール貝の缶詰

トリュフ入りバルサミコ酢

タコのガーリック風味缶詰

マテ貝の缶詰

※後日談:すべてが絶品、また買いに行きたいくらい

 

朝までに乾きそうな小さいサイズを洗濯したり

穏やかに夜を過ごし、

翌日はセビリアへ行く予定なので早めに

ふかふかで清潔なダブルベッドできもちよくぐっすり眠った。

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翌朝、

セビリア行きのバスは

グラナダに到着したときのバスターミナルから

午前8時発を予約してあった。

軽い下りがつづくバス停までスーツケースをひきずりながら歩くこと5分。

 

ホテルからバスターミナルへの移動は、

グラナダで移動するために買っておいた

Credibus(クレディ・ブス)というチャージ型カードを利用する。

グラナダに到着して最初に乗ったバスで運転手さんから買い、

10ユーロをチャージしてあったけど、

最後に足りなくなった分をキャッシュでお支払いして下車。

33番のバスに乗って15分ほどでバスターミナルに到着した。

ストレスなく3人がバスで移動できたので

このカードは買って正解だと思う。

(買わないほうがよかったカードが後日出てきたので余計そうおもう)

利用できるところは公共交通機関を積極的に利用するのは

個人旅行の楽しい醍醐味。

 

ターミナルではセビリア行きのバスが時間通りにやってきて

いかにもアンダルシアの長閑な風景の中を約3時間走り続ける。

似たような緯度経度の街のはずなのに

グラナダよりもセビリアのほうがずっと暑く

まとわりつくような湿度を感じたのはなぜだろう。

 

Estación de Autobuses Plaza de Armas(プラザデアルマス)という

セビリアにふたつあるうち、

市街地からちょっと離れたターミナルで下車

 

ここでスーツケースをコインロッカーに預けた。

 

この預け方がちょっと複雑(めんどう)で、

まず、ターミナル中央にある案内所に行き

窓口でコインロッカーを使いたいと係員に伝え

(たしか)5ユーロを支払うと

プラスチックのコイン(トークンというらしい)を持った係員が出て来て

コインロッカーまでついてきてくれる。

スーツケースをしまったあとトークンをコインを入れる場所に入れて

鍵を抜く。

コインロッカーにはコインを使わせないようにしているのか、

テロ対策で係員が荷物を確認するのか。

いずれにしても日本のようにコインや電子マネーは使えない。

あたしの最大100リットルの大きなスーツケースも

ほかのトートバッグと一緒に入るくらいのサイズのコインロッカー、

おかげで身軽に行動することができた。

事前にスーツケースを預ける場所があるかどうか、

ツアー参加なら不要な情報だろうが個人旅行、

はたしてスーツケースを預ける場所があるのか

どのくらいのキャパシティがあるのか、

事前に必死で調べていたが

日々システムがアップデートされているようだった。

画像を撮る余裕はなかったご容赦。ただ絶対にすぐにわかる場所にある。

 

到着したのはランチタイム少し前だったが、

ここではアルカサルのチケットを13:00で予約してあったので

とりあえず近くまで行こうと歩き出した。

グラナダコルドバと違って、ここは急こう配や坂が少ない。

心なしか空気がとても澄んでいた。

 

訪ねたのはセビリアの春祭り当日で

にぎやかでわくわくした街ゆく地元の人たちは

フラメンコの衣装のようにぴったりフィットしたドレスに

大きな花の髪飾り、満面の笑顔と

あちこちに飾られている鮮やかな花がお祭りのテンションを上げていく。

2頭立てや4頭立ての馬車コーチャンフォーに乗った着飾った女性たちの自慢気な表情(ドヤ顔)も微笑ましい。

いちねんにいちどの大きなお祭りなので

家族や友達と思う存分楽しむ様子が観光客のあたしから見ても

ほどよくうれしく楽しい気持ちになれ、

あちこちでアイキャッチしては微笑みあう。

 

さて、プラザデアルマスからとことこ歩いて

30分ほども来ただろうか、

アルハンブラ宮殿の入り口に到着。

予約の時刻には少々早いが、

入場券を買うために並んでいる人と

たぶん、ネット予約した人の入り口が分かれているので

予約した時間ではなかったが念のためにとおもい、

QRコードを示してみると

「シー」

入っていいよ、というゼスチャーだ。

まだランチタイムにもなっていない時間、

腹ごしらえはどうする、どうするんだあたしたち・・・

「中にカフェがあるからそこで食べることにしよう」

誰ともなく言い出して、そのままエントリー。

 

とにかく広く、あまりにも美しい風景、

建物、自然、ひとびと、いきものたち。

 

ここで初めて、

実に初めて、

だんご状態から解放されて

それぞれが自分時間でときを過ごし、

ちいさなカフェで落ち合うことになった。

深呼吸。

 

ひとり旅に慣れている自分には開放感、

ひとりでは旅行したことがないというマダムも

ここでははぐれることもなく、自由自在に歩いたようだった。

外交官マダムはひとりにも言葉にも不自由しないので

優雅に泳ぎ出ていく。

 

強い日差しを遮るアルカサルの重厚で厳然たる姿に

とにかく圧倒されながら2時間強、

ゆっくり楽しむ。

このうえないしあわせを身体じゅうで感じた。

 

 

 

 

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