『あやしい絵展』を往く
桜が満開になったタイミングで会期がスタートした
3月23日から5月16日まで、一部展示替えがあるので
早めに行こうと美術部友達と向かった。
入り口から少し離れた場所の大きなパネルは
甲斐庄楠音(かいしょうただおと)の『横櫛』(京都国立近代美術館)
さあここからはじまりますよさあいらっしゃいみなさん、どろどろ(ドラムロール)的な
ぞくぞくするほど不気味な効果音を聞(いている気分になり)ながら入場。
撮影禁止の作品以外はみなさん景気よく撮影されていたけれど
あたしがここで撮ったのはこれ
これもまた立派な作品。詠み人知らず。
思いの外、傑出した作品ばかりでなかなか先へ進めず、
途中、何度かおなかいっぱいになって消化する時間を取りながら進んだら2時間弱も鑑賞していた。
いろんな意味で体力がないとここは回り切れない、とトモダチと囁き合う。
次は4階へ上がって
大好物の龍がいた。
原田直次郎 『騎龍観音』
この左側にはアンリ・ルソーのルソーらしい作品
『第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神』
とても気持ちのいい春の日を思わせる作品、画像はないのでぜひ現地でご確認ください
ロクな宗教心はないけど、神々しい観音様には頭を垂れねば。
中沢弘光 『おもいで』
岡本太郎『燃える人』
ご本人寄贈だそう。
横山大観 『生々流転』
ダイナミックで命を躍動を感じられる気がした。
ほかにも貴重な重要文化財の数々、
身も心もいっぱいいっぱいになりながら
堪能させていただいた。
色の中では青好きなので最後にお気に入りになったこの作品を
瑛九 『黎明』
水玉の巨匠、草間彌生さんのシルクスクリーンを所有しているトモダチは
「もしやこれって・・・」
うんうんと頷くものの、よくわからない。
でも、とても気になったので瑛九さんの作品をネットで検索してみると確かにドットが多いように見受けられる。
うわぁ。とても手が出ないわ。
美術館で出会うどんな作品も魂を奥底からぐいぐい揺り動かしてくれるので忙しくて仕方がない。