旅から帰った夜のこと
旅の最終日は 広島県立美術館で開催中の
いかにもなヨーロッパのゴージャスな逸品の数々に目を奪われて
じっくり楽しんだあとホワイエのソファで、隣接する縮景園の秋を眺めながら旅を振り返った。いい旅だったなあ。
気がついたら予定していた空港行のリムジンバスに乗り遅れていた(!?)
広島BCから広島空港まではリムジンバスで小一時間かかる。
土曜日だったので交通量がやや多かったのかもしれないが、
急いで乗り込んだ、予定より1便あとのリムジンバスは
計算によれば搭乗開始時刻の20分前に空港到着。
荷物を預け入れ、保安検査場を抜けるのにいったいどれくらい時間がかかるのか、軽くめまいを覚えた。
結論から言うと
「杞憂だった」
なぜなら、広島空港はコンパクトですべてがスムーズだったからである。
羽田空港で同じような時刻に到着したとしたら、
間違いなくフライトには間に合わないだろうとおもうが
(※個人の感覚です)
そうだよ、広島空港の離発着は羽田のそれとは違うんだった、ってことを改めて実感するできごとだった。
だからといって、油断はできないから
次の旅ではじゅうぶんに気をつけよう。
美術館では時計を確認しよう←
予定より早く羽田空港に到着して、23番ゲートから大急ぎでターンテーブルに向かうとすでにあたしのスーツケースは一周を終えて
また吸い込まれるところだった!
大急ぎでピックアップし、モノレールに乗り込み・・・
トモダチたちとの忘年会に駆け込んだ。
テーブルチェックが終わり、さて、帰りましょうというときに
テーブルの上を片付けていた店員さんの手が滑り
あたしのスカートの上にお吸い物を思いっきりぶちまけてくれた。
おぉぉぉぉぉぉぉ。
余すところなく吸い込んだロングスカートはずっしりと重くなり
拭いても拭いても、さらに拭いても
まったく落ち着く気配がない。
それでも次の予定があるというトモダチが急いでいたので
適当なあたりでお店を辞して帰宅。
道々、冷たいロングスカートが肌に当たらないよう
片側をつまみつまみ歩く。
今日はなんだか忙しい日だったなあ。
でもフライトには間に合ったし、
トモダチたちとの忘年会には間に合ったし
(旅のおみやげも渡せてよかったよかった)
スカートはコットンだから洗濯機で洗えるし
よしとしましょ。
家に帰るとわんこたちが耳を伏せ、満面の笑みで迎えてくれたのが
せめてもの救いだった。
やれやれ