テイクアウトのランチ。過去の画像を大画面で。
8月の土曜日。
まいにちお決まりのように
「ランチなににする?」
という会話に
スマホの画面で飲食店のクーポンを確認する。
至近のレストランのテイクアウトでいいよね、とPCでサイトを開くと
オーダーできない状態になっているので休業かと架電してみると
土日は多忙なので受け付けていません、という。
かなり前のめりにそのレストランのプレートが食べたかったので
落胆しつつも、お店に足を運ぶのは面倒コロナが怖いので諦めた。
身内が次善策として提案したのが
地下鉄で5駅、徒歩8分程度の靖国通り沿いにあるレストランのテイクアウト。
いつだったかそのレストランに足を運んだとき、
ウーバーイーツの配達員のお姉さんがお店の方から商品を受け取っている現場に居合わせたことがあって
(テイクアウトしているんだな)程度の認識だったが
身内はしっかり
「テイクアウトできるレストラン」としてメモリにインプットしていたらしい。
同業者もよく訪れるレストランなので足を運んでもよかったのだが
「クーポンで半額になっているからテイクアウトしてくるよ」
と言う。
それなら保温バッグを持って行きなさい、
Parisで冷食を買い出すときに使っているラデュレの保温バッグを持たせた。
持ち帰ったランチプレートはアツアツで、
「保温バッグってバカにしてたけどすごい」と興奮している。
つめたい麦茶とオレンジジュースでランチプレートをいただきつつ
数年前のニースやモナコの旅の画像を
テレビの大画面で眺めた。
平和なランチタイムだった。
この身内は日本の大学で2年、フランスの大学で2年、
ロンドンとミラノの大学で数年(よく覚えていない)過ごしたあと
仕事をしながらロンドンで結婚生活を送った。
とにかく頭の回転が速く、すぐにあさってまで行ってしまうので
出来の悪いあたしなんぞ追いつくだけで精一杯、
そのうち相槌すら「遅いっ!」と言われ言い合いになったものだった。
しっかりしているというよりは、ずば抜け過ぎてヒトの心まで慮れない幼い精神構造だったように思う。
しかし夫を喪ったことで人生を再構築することになり
キモチと感情に変化が訪れたのかもしれない。
なににせよ、他人様(もちろん身内もだが)を思いやる心がなければいけない。
画面いっぱいに広がるコートダジュールをうっとり眺めていると
そうだ、来年のホテル探さなきゃ!と自室へ戻って行った。
来年かぁ。
来年はコロナウィルスが少しでも収まっているといいのだが
はたして。
予約特典なんだか購入特典なんだか
ポスターだのクリアファイルだのいろいろあるらしい。
ヤバいまずいほんとにイカンです←