あるときフランスに
親しい旅友さんとLINEで次の旅行のやり取りをした土曜日の昼前。
それはまだまだずっとずっと先の時期なんだけど
彼女の渡航の多さが際立っているように感じて
たいそう羨ましかった。
なにせ一か月にいちど、多ければ二度は海外旅行をされている彼女、
そのたびに美しく楽しい思い出とお土産をたくさん持ち帰り、
気前よくシェアしてくれるのがうれしくありがたい。
その午後、画像の整理をしていて
なんとなく美しい流れを感じたのでそれを載せてみたくなった
(のでおつきあいください)
『あるときフランスに』
旅の始まりは静かに瞑目、ゆっくり喉を潤したくて
少し早く着いた羽田のラウンジ、
パスポートとチケットは、旅の始まりのちょっとした緊張感。
機上での食事はひとつのメインイベント、
これから始まる饗宴のインビテーションを受け取った。
先付けは「胡麻豆腐 山葵」と「鮪のコンフィ」
香りと舌触りが絶品で食欲をそそる。
創作和食料理の山田チカラシェフ監修とのことだ。
『薫風』
どれもたいへん手が込んでいて素材の味が生き生きと際立っている。
特に、真鯛の昆布締めは丁寧に作られた職人の技を感じた。
『薫風』とは言い得て妙なり。
台の物は「銀鱈の味噌漬け」をチョイス、
もうひとつの候補は肉弱のため選ばなかった「和風牛タンシチュー」
すでに腹八分目を大幅に超えていたので、ごはんはできるかぎり
「少なめでお願いします」
食後はデザートの水ようかん、味わいは推して知るべし。
たいへんごちそうさまでした。
和食のフルコースをいただくのは
せいぜいが温泉旅館やなにかの記念日に御呼ばれしたとき、
機上でのそれは贅沢三昧といえようか。
かなり経ってから、
おつまみ代わりのたこ焼きをボトルが美しいボンベイサファイアでつまむ。
本日の飛行ルートを意味なく「予習せんとす」(しないって)
座席は7A.機体はなにだったのか忘れた。
いろいろ(いろいろ)便利なあたり。
軽くうとうとしていたらすでに
まもなくパリに到着だ。
このフライトでは入国審査も荷物のピックアップもさほど混雑しない。
他社(ヨーロッパ系)フライトだったときは押し寄せるヒト人ヒトに
うんざりするほどの大行列だったが
JALで到着後はいつもスムーズ。
これもひとつの楽しみにしていく。
フランスの冷凍食品ブランド・Picard。
できるだけ歩いて行けるところにPicardがあるエリアに宿泊したいのはそういう理由。
特にこのサーモンパイ包み焼がお気に入り。
とても気持ちがいいヒトたちが暮らしているあたり、
だいすきなマルティール通りにあるパリでいちばん好きなパン屋さん
このクロワッサンを食べたらほかのは食べられない。
右のもおいしい。名前はわからない。
ふわふわしていて皮がパリっとしていて、ちょっと日本的なパン。
青空に凱旋門。
いつまでも眺めていたいと思わせてくれる。
時代の変遷とともに凱旋門も変化しているように見えるのは
自分自身の変化を投影しているからか。
いつも、
いつでも
だいすきなParis