旅仲間との新年会でおもったこと
旅をするのはとても贅沢なことだ。
人生の時間をどれだけ有効に使えるか、
どれだけ心に残る旅ができるか。
1月下旬の夜、旅の仲間との新年会に参加した。
10名ほどのちいさな集まりだったが、
親しみのある笑顔の花が咲き
同年代の仲間の何人かから、
同じような声が聞こえた。
「寿命はどんなに長くても、
身体が自由に動いて
行きたいところに行ったり、
見たいものを見に行く元気があったり
長時間歩けたり走れたり、
健康寿命はそんなに長くないんじゃないか」
何人かは同僚や近しい人とのかなしい別れを経験している。
あたしも最近同業者が不慮の事故に遭い、首から下の自由を失っている。
美術館や博物館、
風光明媚だけど山登りのようなアクティビティには
体力も必要だ。
「いつかと鬼は来たことがない」
巷間よく耳にする言葉だけど、
ほんとにそうかもしれないなとおもう。
難しい病気から復帰した仲間のひとりを
みんなで歓迎しながらおしゃべりに花が咲く。
いつかナイヤガラの滝を見に行きたい。
いつかパリのカフェでおしゃれにお茶したい。
いつか、いつか、いつか・・・・
その新年会でいくつかの新しい旅の芽が出た。
12月に開かれた忘年会でもいくつかの旅が芽吹き、
私も参加する旅の航空券の手配と支払いが完了している。
あとはホテルと現地アクティビティを選ぶだけ。
組織に属する友人は有給の取り方もさすがな大御所だし
派遣の友人は契約更新の合間に旅をするという。
今行かなければいつ行けるかわからない。
介護をしているという旅仲間は欠席だったが、
みんなが彼女を思いやっていた。
旅をするためには入念な準備と下調べが必須で、
それ以外にも職場や同僚や家族の同意が必要で、
自由に動く手足と体と脳細胞が必要不可欠。
もちろん先立つものが必要だけど、それはなんとか捻出する。
すてきな旅仲間を得て
人生の後半が楽しみで仕方がない、
わくわくがとまらない。